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展示風景

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斎田先生の添削

●制作4-書道2(女化分校跡地)
 何故か出来損ないって自覚症状がないって言われますが、私もよく言われるのです。
 私の悪筆は有名です。「利き手の反対で書いてもここまで下手には書けない。」とか、「アメリカ人のほうが上手い。」など皆さん、私の悪筆に対する表現は多種多様ながら思うことは同じで、下手だと思っているようです。とはいえ、私個人も文字などは、下手だろうが読めればいいと思っていたのです。今から考えると重症ですよね。出来損ないの人ほど、自分の都合の良いほうに考えるのです。でも言い訳ですが、パソコンだって普及しているし、入学試験や資格試験すらマークシートで、年賀状の8割は印刷の世の中ですよ。私が悪筆で困ることなどないので、ついついいい年になるまで悪筆から抜けられずにいました。そんなこんなで、自分改造計画の一環としてわが村の書道教室に通い始めた次第なのです。
 この年で書道を習っていると、すごく文化人のように錯覚されますが、私の場合、どうも悪筆の程が小学生並みと言う事で、子供達と肩を並べて頑張っている日々です。しかしながら、ライバルとはいえ彼らはなかなかの腕前で、横目で小学生の腕前を盗み見たり、そんなことをしている自分は、本当に強(したた)かな私だと思ったりの繰り返しです。先生も立派な方です。私のヘタクソな字を笑いもせずにご指導いただいております。「字は書く人の心が表れます」って先生はおっしゃいます。何故か私の字はよく曲がっています。先生はお見通しです。
 人との出会いで、大きく考え方や技術も変わるものです。制作もそうなのだと思います。同じテーマで制作していても、人との出会いや環境の変化で自分自身が変わり、制作内容も変化することがあるもので、要するに、10年前はまさかこの悪筆娘が、書道の制作を発表するなんておそらく、誰も思わなかったと思います。
 そんなこんなで書道という制作を続けているわけですが、その過程として、「うしく現代美術展」という展覧会において、習字のインスタレーションを表現したのですが、改めて考えてみると、度胸のあることをしてしまったと思っております。この展覧会には、多くの書家の先生方が出品しておりまして、そんなことをよそに、恥ずかしくも無く発表してみちゃいました。モーツァルトの前で、芸術家ぶってピアノを弾くようなものです。若気の至りだと思って許してください。しかしながら、書家の先生方からは「中心がずれている」、「払いの方向が」、「筆遣いが」等、色々なアドバイスをいただいて、私としては有り難い事でした。自分の制作に対してこれほど意見を言って頂けることは、最近あまりないので、やはり下手糞でも、そこにモーツァルトが居るのなら、目の前でピアノを弾くべきだと改めて思うのです。
 今回の制作は前作の発展版で、こんな身近に自分の作風と違った人がいるのなら、その技術を合わせたらまた新たな発見ができるのではないかと思いました。要するにコラボレーションです。
 この展覧会に出品されている斎田先生に無理を言いまして、添削をしていただきました。インスタレーション「書」を通してのコラボレーションが実現しました。先生にはお忙しい中、快く承諾していただき心より感謝しております。しかしながら、進歩の過程とはいえ6文字書くのに、情けないことに本当に大変でした。まだまだ発展途上です。書道はものすごく隘路(あいろ)です。




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